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【必見!】オフィスの面積定義「グロス契約」と「ネット契約」、「壁芯面積」とは?

立原有純

オフィス移転は、企業の成長や事業の再編に伴う重要なステップです。しかし、移転を成功させるためには、適切な物件選びだけでなく、賃貸契約の種類についての理解も不可欠です。特に、グロス契約とネット契約の違いと壁芯面積とは何かを明確に理解することは、コスト管理と事業運営の最適化において極めて重要です。

オフィス探しの基本、正しい「面積」を見極める

オフィス移転をする場合、新しい物件の「面積」や「場所」などを考えますが、特に「面積」はファシリティ・コスト(毎月の賃料や運営費など)と密接に関係する一番基本の項目です。しかし、多くの企業が自分たちに必要な「面積」を見誤っている現状があります。さらに、オフィスを借りる際のルールには、「必要な面積」が「契約面積」と一致しないという落とし穴が存在します。
拡張移転や縮小移転の時は、「面積」についても慎重に考える傾向がありますが、立地改善などの移転で面積が変わらない場合も、「同じ広さで大丈夫」と安易に決めつけてはいけません。オフィスの広さは、働く人々の快適さや仕事の効率に直結します。では、どうすれば自社にぴったりのオフィス面積を見つけられるのでしょうか?
オフィスを借りる際に気を付けるポイントは、賃貸オフィス契約形態が「グロス契約」か「ネット契約」か着目することです。また、賃貸オフィスの面積は「壁芯面積」であることを考慮することがポイントです。ここからは、そのポイントをお教えします。

「グロス」と「ネット」とは?徹底比較!

グロス契約
グロス契約とは、賃貸借契約における契約面積(賃貸借面積)が、オフィススペースとして使用出来ないトイレや給湯室、廊下、エレベータホールなどの面積を加えて算出されている契約のことを指します。

ネット契約
ネット契約とは、賃貸借契約における契約面積(賃貸借面積)がオフィス専用部分の面積から算出されている契約のことです。 オフィス専用部分とは、トイレや給湯室、廊下、エレベータホールなどオフィスとして使用出来ない部分を除いた実際にオフィススペースとなる部分のことです。 この面積をネット面積と呼びます。

ネット契約のビルは大型オフィスビルに多い契約形態です。市場のオフィスビルのほとんどはグロス契約になります。このグロス契約ですが、グロスの範囲(契約面積の中に、どの程度給湯室などの面積が含まれるか)は、ビルによってそれぞれ異なります。目安としておおよそ10%程度(5%~20%の範囲)です。
インターネットやチラシなどの物件情報では、契約面積(賃貸借契約)がネット面積・グロス面積か記載されていることが意外と少ないです。賃貸借契約を締結する際は、「ネット契約」か「グロス契約」かをしっかりと確認しましょう。

貸事務所ドットコム」では、お客様が分かりやすいよう面積の箇所に、ネット契約は「N」・グロス契約は「G」と表記しています。物件の選定における賃料単価による他ビルとの比較をする際にはネット面積で行うことをおすすめしています。

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壁芯計算と壁芯面積とは?

壁芯計算とは、壁の中心線を基準に面積を計算する方法です。建築設計図面が壁芯基準であることから、賃貸借室の面積算出も壁芯計算にて算出されています。一般的に、賃貸借契約における契約面積は、壁芯計算による壁芯面積です。そのため、実際に壁の内側を計測した面積(実寸面積)を基準にする内法面積より壁芯面積の方が壁の厚み分、大きくなります。

壁芯面積
壁の中心線を基準として計算された面積のことを指します。

内法面積(実寸面積)
壁の内側線を基準として計算された面積で、室内を採寸した面積を指します。

オフィスの面積は、「壁芯面積」であることが前提であることを考慮することが重要です。オフィス探しに慣れていない方は、オフィスの広さやレイアウトを考えるときに、壁の内側である内法面積を前提に考えるものです。
しかし、実際の賃貸オフィスの契約面積は、一般的に壁芯面積で算出されています。そのため内法面積は、表示面積より小さく(5%から8%と言われる)なります。
オフィスにデスクやイス、会議スペースを設置したいと思ったら、必要な広さをしっかり計画しましょう。例えば、「30坪のスペースが欲しい」と考えている場合、契約するビルが「グロス契約」で、広さが「壁芯面積」で測られていることを考慮する必要があります。つまり、30坪のスペースが必要だと思っていても、実際にはそれより少し広いオフィスを契約しておかないと、後で「思ったより狭い!」となってしまう可能性があります。レイアウトを計画する際は、この点を考慮して、少し余裕を持った面積を選ぶのが賢明です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?オフィス選びでは、自分たちが快適に使えるだけの十分なスペースがあるかどうかを、契約の種類や面積の計算方法を理解した上で確認することが大切です。そうすることで、後から「広さが足りない」という問題を避けることができます。

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SDGs×オフィスアドバイザー
こんにちは!SDGs×オフィスアドバイザーのハマタロウ博士です。賃貸オフィス選びから居抜きオフィスの活用、セットアップオフィス、さらには無料オフィス家具の入手方法やオフィスのエコフレンドリーな廃棄まで、あらゆるオフィスのコツを分かりやすくお届けします。 最新のオフィストレンド、実用的なアイデア、業界のインサイトを発信していきますので、ぜひお楽しみに!
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