生産性UP!オフィスに取り入れるべき色彩選び

色彩がオフィス環境に与える影響とは?

オフィススペースの色彩は、働く環境の印象を大きく左右します。 色彩には心理的な効果があり、無意識に社員の感情やモチベーション、仕事への集中力、行動に影響を与えます。ビジネスの場では、生産性向上や集中力の維持が求められるため、色彩の特性を上手に活かすことが大切です。特にデスクワークが多いオフィスでは、リラックスできる空間を確保しながらも集中できる環境づくりが求められます。
オフィスの色彩ごとの心理的効果
色にはそれぞれ異なる心理的な効果があり、私たちの行動や気分に影響を与えます。ここでは、主要な色が持つ心理的な効果について紹介します。
青色・ブルー
心理効果:
青は「集中力」や「落ち着き」を促進する色です。 心理学的には、心拍数を落ち着かせる効果があり、冷静さや合理的な判断力を引き出します。そのため、ミスを減らし、冷静に作業を進める際に適しています。
オフィスでの活用方法:
青はデスクワークのエリアや会議室に適した色で、集中力を必要とする作業環境に最適です。クールで清潔感があるため、オフィス全体にも好まれます。また、青色を使う部屋が広く見える効果のためもあって、狭いスペースをより開放的に感じさせたい場合にも有効です。

緑色・グリーン
心理効果:
緑色はリラックス効果が高く、「癒し」や「安らぎ」をもたらす色です。自然を連想させる色で、ストレスの軽減や心を落ち着かせる効果があります。長時間のデスクワークにおいても疲れにくいとされています。
オフィスでの活用方法:
休憩室やリフレッシュスペースに緑色を取り入れると、よりリラックスできる環境になります。また、観葉植物をオフィスに置くことで自然な緑を取り入れて、働く人々に心地よい休憩のひとときを提供できます。

黄色・イエロー
心理効果:
黄色は「明るさ」や「活気」を感じさせ、ポジティブな気分にさせる効果があります。人の気持ちを前向きにし、想像力や創造力を刺激する色でもあります。そのため、意見交換やブレインストーミングなど、慎重なコミュニケーションが求められる場に適しています。
オフィスでの活用方法:
会議室やアイディアを出す場、コミュニケーションエリアに黄色を取り入れることで、積極的な意見交換や創造性の発揮を促進します。壁や小物、アクセントとしての使用が効果的です。

赤色・レッド
心理効果:
赤は「エネルギー」や「情熱」を象徴する色で、心拍数を高め、活力とエネルギーを感じさせます。適度に使用するとモチベーションを上げる効果が期待できますが、強い赤は緊張やストレスを感じさせる場合があるため、使い過ぎには注意が必要です。
オフィスでの活用方法:
ポジティブな刺激を与えたいエリアや、モチベーションが求められるシーンに少し赤を入れるとよいでしょう。例えば、アクセントカラーとしての椅子やクッションなどに取り入れて、適度な刺激をもたらし、気分を引き締める効果が得られます。

白色・ホワイト
心理効果:
白は「清潔さ」や「開放感」をもたらす色で、余分な心理的負担を軽減させる効果があります。 オフィス全体に使いやすく、他の色と組み合わせて空間を広く見せられるポイントも特徴です。
オフィスでの活用方法:
白はエントランスやロビー、デスクの基本カラーとして活用できます。クリーンで開放的な雰囲気を保ち、部屋を広く感じさせる効果があります。どのスペースにも適しており、清潔感のある印象を残せるため、訪問者や社員に好印象を与えます。感覚と開放感を演出し、明るくプロフェッショナルな雰囲気を醸し出します。

オフィスエリア別おすすめのカラー
オフィスでの生産性を高めるためには、色彩の選択を作業スペースに合わせて工夫することが重要です。それぞれのスペースで求められる機能に応じて、最適な色を取り入れることで、快適で効率的な環境が生まれます。
執務室・作業エリア
おすすめの色:青や緑
集中力を高め落ち着いた気持ちで作業できる青や緑は、デスクワークに最適です。 青は冷静さや集中力を重視、長時間の作業でも疲れにくいとされる色です。目に優しく、ストレスを軽減する効果があるため、疲労感の軽減にも役立ちます。これにより、ミスを減らし集中できる労働環境がつくりやすくなります。

会議室・ミーティングルーム
おすすめの色:黄色や明るめのグレー
会議室は、コミュニケーションや意見交換が求められる場所です。 黄色は創造力を刺激し、ポジティブな気分を引き出すため、打ち合わせに適した色です。 明るいグレーをベースに黄色をアクセントとして取り入れることで、あたたかさと清潔感を両立し、落ち着いた雰囲気の中でアイディアを出しやすくなります。

休憩室・リフレッシュスペース
おすすめの色:緑やベージュ、淡いピンク
休憩室は、リラックスして心と体を休める場所です。自然を連想させる緑や、温かみのあるベージュ、優しい印象を与える淡いピンクは、心を落ち着かせる色です。リラックス効果があり、優しさとあたたかみを感じさせます。リラックスできる空間があることで、休憩後の作業も効率的に進められます。

エントランス・応接室
おすすめの色:白やベージュ、薄いグレー
エントランスはオフィスの「顔」ともいえる場所です。白やベージュを基調にすることで、清潔感とプロフェッショナルな印象を与えられます。来訪者に対しても信頼感や安心感を与え、会社全体のイメージアップにつながります。

注意すべき色の使い方
オフィスにおける色の使い方には、気をつけたいポイントも多くあります。間違った使い方をすると、社員の集中力やモチベーションが下がる可能性があるため、慎重に選ぶ必要があります。
強い赤や濃い紫はポイント使いで
赤や紫は刺激が強く、心拍数を高めて緊張感をもたらす場合があります。適量であれば活力を与えますが、使いすぎると圧迫感を生むため注意が必要です。多いエリアではアクセントカラーとして椅子や小物に取り入れる程度に留めるとよいでしょう。

ダークカラーは部屋が狭く見える?
黒や濃い茶色、暗めのグレーなどのダーク系カラーは、シックで落ち着いた印象を与えますが、部屋が狭く見え、重苦しい雰囲気になることもあります。その場合は、他の明るい色と組み合わせてバランスを取りましょう。また、広いスペースに部分的に取り入れると、落ち着きを与え、集中力を保つ効果が期待できます。

単調な色の繰り返しはつまらない!
単一の色ばかりを使いすぎると、社員が飽きてしまう、刺激が不足する場合があります。バリエーションがない空間は気持ちが沈みがちになるため、オフィス内の各スペースに異なる色を取り入れて変化を持たせるとよいでしょう。例えば、青を置いた作業スペースに、観葉植物などの緑を添えると、爽やかでバランスの取れた空間になります。
適切な明るさと彩度の調整が必要
同じ色でも、明るさや彩度の違いで印象が大きく変わります。 ビビッドな黄色は明るい元気な印象ですが、彩度が高すぎて目が疲れる原因になるため、特に、パソコンを使う時間が多いオフィスでは、パステル調や淡いカラーなど、彩度を抑えた色彩の方が視覚的な疲労を軽減します。
実践!簡単にオフィスに色彩を取り入れる方法
オフィスの色彩を変えるために、大掛かりな改装が必要なわけではありません。小物やオフィス家具、壁紙などを活用するだけで、簡単に雰囲気を変えられます。
オフィス家具の色を工夫する
チェアに置くクッションやデスクパーティションなど、比較的簡単に取り替えられるアイテムをカラフルにしたらよいでしょう。また、内勤が多い社員が自分の好みに合わせて椅子の色を選ぶようにすると、個々がリラックスして作業に集中しやすくなります。自分のスペースに愛着がわき、生産性の向上も期待できます。

壁紙やアートパネルでアクセントをつける
壁の一部にアートパネルを飾ったり、簡単に貼れる壁紙を使うことで、視覚的なリフレッシュ効果が得られます。全体を塗り替える手間なく、オフィス空間に変化をもたらせます。

観葉植物などの自然素材を活用する
観葉植物は、リラックス効果と視覚的な疲労軽減に役立ちます。 自然な色を取り入れることで、オフィス空間が生き生きとし、働きやすい雰囲気になります。来訪者にも心地よい第一印象を与えられます。 デスク近くに小さな鉢を置いておくのもおすすめです。

照明の色温度を調整する
照明もオフィスの色彩の計画に大きく影響します。電球色の温かい光は休憩室に、白色光は集中力を高める作業エリアにあれば、照明の色の効果をより引き出せます。適切に使い分け、色の温度を調整するだけで、快適な環境が整えられます。

カラフルな小物を取り入れる
ペン立てやメモ帳、ファイルボックスなど、日常的に使う文房具の色を少し工夫するだけでも、空間の雰囲気が変わります。グリーン系の小物を取り入れると、オフィスが明るく、居心地の良い空間になります。
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まとめ

オフィスに適切な色彩を取り入れることで、働く人がもっと快適に感じ、生産性も上がります。青や緑のような落ち着く色はデスクワークにぴったりですし、黄色やベージュなどの明るい色、また、観葉植物やアートパネル、照明の色温度といった工夫で簡単に空間の印象を変えられるのも「色」の力です。カラフルな小物をアクセントに置くだけでも、オフィスは見違えるほど素敵な場所になります。色の効果を上手に活用して、心地よいオフィスづくりを楽しんでください。





