2024.07.02 2024.07.02

【ゴミの分類】一般廃棄物と産業廃棄物の違い

石橋七絵

はじめに
一般廃棄物とは？
産業廃棄物とは？
それぞれの違いとは？
まとめ
- 産業廃棄物の処理はもったいないオフィスにお任せ！

はじめに

廃棄物、いわゆるゴミの分類は、環境保護と持続可能な社会を実現するために非常に重要です。特に、日本では一般廃棄物と産業廃棄物という二つの主要なカテゴリがあり、それぞれ異なる処理方法や規制が適用されます。しかし、日常生活やビジネスにおいて、これらの違いをしっかり理解している人は少ないのが現状です。本記事では、一般廃棄物と産業廃棄物の基本的な定義から、具体的な違い、そして私たちができることについて詳しく解説します。

一般廃棄物とは？

一般廃棄物は、家庭や商業施設から日常的に出る廃棄物を指します。条例では、一般廃棄物をさらに「家庭廃棄物」と「事業系一般廃棄物」に分けています。

家庭廃棄物・・・一般家庭の日常生活に伴って生じた廃棄物
事業系一般廃棄物・・・事業活動に伴って生じた廃棄物のうち産業廃棄物以外の廃棄物

具体例としては、家庭ごみ、紙くず、食品廃棄物などが含まれます。これらは、市町村が収集・運搬し、焼却や埋め立て、リサイクルなどの処理が行われます。リサイクル率を高めるためには、家庭での分別が重要であり、ペットボトルや缶、紙類などのリサイクル可能な資源ごみを適切に分けることが求められます。

産業廃棄物とは？

産業廃棄物は、事業活動によって生じる廃棄物で、廃棄物処理法に定められた20種類に分類されます。主なものには、石炭がらや焼却炉の残灰などの「燃えがら」、鉱物性油や動植物性油などの「廃油」、鉄鋼や非鉄金属の破片や研磨くずなどの「金属くず」があります。また、爆発性や毒性があり生活に危険を及ぼすものは「特別管理産業廃棄物」として厳重に管理されます。

産業廃棄物・・・事業活動に伴って生じた廃棄物であって、燃え殻、汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリ、廃プラスチック類の6種類と、その他政令で定めるゴムくず、金属くず、ガラスくず等 14 種類の計 20 種類の廃棄物
特別管理産業廃棄物・・・爆発性、毒性、感染性その他の人の健康又は生活環境に係る被害を生ずるおそれがある性状を有する廃棄物

産業廃棄物は量に関わらず、小規模事業者の微量の廃棄物も対象となり、適切に処理されなければなりません。

それぞれの違いとは？

一般廃棄物と産業廃棄物の主な違いは、発生源と処理方法にあります。
一般廃棄物は家庭や商業施設から発生し、市町村が処理を行うのに対し、産業廃棄物は企業から発生し、専門業者が処理を行います。また、産業廃棄物は環境への影響が大きいため、厳しい規制が設けられています。さらに、処理コストも異なり、産業廃棄物の処理は高額になることが多いです。

まとめ

一般廃棄物と産業廃棄物は、それぞれ異なる発生源と処理方法を持つ廃棄物のカテゴリです。家庭や商業施設から出る一般廃棄物は市町村によって処理され、企業から出る産業廃棄物は専門業者によって処理されます。それぞれの廃棄物には異なる法律や規制が適用され、環境への影響も異なります。今後の廃棄物管理には、技術の進展や法規制の強化が期待されるとともに、個人や企業の積極的な取り組みが求められます。一人ひとりが廃棄物の分別やリサイクルを徹底し、持続可能な社会を実現するために貢献することが重要です。